ショウ君はパソコンに夢中だったようで、邪魔をされ少しキレ気味だった。



「安藤君が一之瀬君たちに…」

「一之瀬ってNo.3の?」



僕はコクンと頷く。



「あいつなら、一之瀬ぐらい余裕だろ。」



ショウ君はそっけなかった。



「でっでも、5組の
ほとんどの人も一緒で…」



いくら強い安藤君でも、5組とケンカとなれば、絶対勝ち目はない。

あっちは勝つためなら、どんな手も使ってくる卑怯な奴ら何だから!



「そんな心配なら
お前が行けばいいだろ?」

「いやっ、でも…僕…」



ショウ君は僕に近づいてきて、



「いつまでウジウジしてんだよ。
最強だった黒田飛鳥は
こんなにも落ちぶれたのかよ!」



僕は耳を疑った。


 今、ショウ君は何て言った?
 最強、最強、最強……


ショウ君の言葉をリピートする。


 …や、ばい



「お前、あの黒田飛鳥だったんだな。」



僕はもう、ショウ君の目を見ることができなかった。