私は、琢人に言う事に決めた。
琢人は一番後ろの廊下側の席のため、真ん中の窓側の私の席からは少し遠かった。
私は、琢人の席へ歩いた。
『たっ、琢人！ちょっといい？』
「うん♪悠莉から話し掛けてくるとか珍しいね！…─俺の事好きにでもなった？(笑)」
『なっ////ちがっ』
「わかってるってぇ」
「でー、何？」
『んっーとね、今日から琢人とは帰れないの。』
「は？何で！？」
琢人は凄く切なそうな顔で私を見る。
『あのね…彼氏が出来たの…』
「だ…れ？」
『それは……』
先生だなんて、言えないよ。
「…………っ、彼氏って…大嶽先生？」
え？
何で分かるの？
