「酒井、足出して。」
『あっ、はい。』
なぜか、かしこまってしまう私。
真鍋くんと、目があってすぐそらしてしまう。
「あのさぁ…、俺の事、避けんといてよ。な…んか、辛いじゃん。」
『………ごめんね。』
真鍋くん、ごめんね。
私は心の中でも、何度も謝った。
真鍋くんのあんな悲しそうな目、はじめて見た。
私は、真鍋くんも、琢人も傷付けて……、最低だ。
先生に好きって言えたら、一番楽なのにね。
私には、そんな勇気ないや。
それに、他の子みたいに、先生に話しかけることも、できない。
先生、、、話したいよ。