先生は相変わらずかっこいい。
思わずみとれてしまった。
先生が見えなくなり、ふと顔を前にやった。
『きゃぁ。』
目の前には知らない男の子がいた。
その子はニコニコしてこちらをみてる。
『あの、、、誰?』
「俺は神崎琢人(かんざき たくと)!同じクラスだよ!よろしく、悠莉ちゃん。」
『同じクラス?なんで、私の名前知ってるの?』
そういえば、昨日は大嶽先生しか、見てなかったから、クラスの男子とか、全く見てなかった…。
「いやぁ、入学式の時に見てて可愛いなぁ、って思って、チェックしてたの。」
『…』
何て返したらいいか、分からなくて、私は黙ってしまった。
「…、そういえばさっき何見てたの?」
え?
「だからぁ、ずっと外見てたじゃん。俺、目の前にいたのに、気付かないくらい見入ってたからね〜」
『ぁ。、、空見てたの』
とっさに嘘ついてしまった。