「今日からこのK高の生徒かぁ、、、上手くやれるかな、アタシ。」
校門の前で一人立ち尽くすアタシ。

そんなトキ
とある男子がアタシの横を通った。

「アレ?K高にはアタシしか行かないハズなのに、、、なんで?
蒼大がいるの。。。?」

桐野蒼大(きりの そうた)
中学一緒だった誰よりも真面目なやつ。
頭もよかった、、、

アタシは
蒼大に話し掛けた。

「ねえ、蒼大もここ受けてたの?頭よかったのに、、、なんで?」

蒼大の顔色がかわった。

次の瞬間
蒼大は
「お前に関係ないだろ。俺はここに来たかっただけだ。これから会っても話し掛けるな。」
といって
スタスタ歩いていってしまった。

「なに、アレ」

そう、前はあんなんじゃなかった。

もっと笑顔が似合う優しいやつだったのに、、、

そーいえば
地毛は黒なのに、茶髪になってたな、、、

蒼大のかわりように
ビックリしていて
動揺が隠せない。

そして
チャイムが鳴り響いたー

「あっ。
やばい、こんな時間だったの?」

急いで下駄箱に向かった。

「ハァハァ。。。な、なんとか間に合った。」

息を切らしながら
教室まで駆け上がった。

3階の奥にある教室まで。
とても遠く感じた。

ーガラッー
(何故か見られてる気がする、、、)

ひとまず
席に座った。

前の席の女の子が
後ろに向いてきた。

「遅かったね。
あとちょっとで遅刻だよ(笑)
あっ、アタシ
神田春乃(かんだ はるの)
春って呼んで」

春は
人懐っこい。
人見知りのアタシも
春には
すぐに自己紹介できたよね

「アタシは
佐山悠稀(さやま ゆうき)悠でいいよ」

春が
アタシの高校でのはじめての友達だった。


それからのことだった。