「みーやた。女子にそんなことするなんて、最低じゃん。」

閉じていた目をゆっくり開けると、 三浦くんがいた。

「な、何もしてないよ。」

宮田は、そう言って逃げていった。

「木下、大丈夫?」

三浦くんが聞いてくれる。

「うん・・・・、三浦くんが、何でここにいるの?カラオケは?」

一番疑問に思っていたことだった。

「ちょっとみんなとハグレちゃって。迷ってた。」

「あ、そうなの。」

三浦くんが助けてくれたことにホッとして、涙が溢れそうになった。

「ちょ、大丈夫?なんかされた?」

あわてて聞く三浦くん。

「あ、キスはされたけど・・・・。」

「は!?」

「あ、でも大丈夫―――。」

「ゴメンっ。」

三浦くんが、あたしの言葉を遮っていった。