あの時の彼奴の僕を睨む顔。 あの顔は見れたもんじゃない。 ゴミを付けた前髪から覗く あの目。 見ていて余計に腹が立った。 そこで、 「前髪邪魔かあ?切れば? あ、俺が切ろか?」 そうみんなに聞こえるように言い、 「おい、ハサミ貸せ。」 と、隣にいる奴に指示した。 だが、そいつは全く動かない。