帰り道。
外はもう真っ暗で
俺たちの声だけが響いた。


「ごめんなさい…送ってもらっちゃって。」

「いいよ。それより大丈夫?」

何があったかは聞かない方がいいよな…

「うん!もう吹っ切れた!」


「そっか。良かった。」

「琉斗君って意外と優しいね。」


「そんな事な…ってか何で名前!?」

俺、教えたっけ!?


「知ってるよ〜
あなたは南高校1年四組高橋琉斗君!でしょ?」


「そうだけど……
キミは…?」