ある日ぼくはれいらちゃんに言ってみた。

「漢字で書いたほうがかっこいいよ」って。

そしたられいらちゃん、

「だって名前書く四角からはみだしちゃうんだもん」

「じゃあぼくもれいらちゃんの名前書いてみる」

そう言ってれいらちゃんの名札を見ながら、漢字ノートにいっぱい書いた。

「あたしも書く!!」

れいらちゃんも自分のノートにいっぱい書いた。

いつのまにか、ノートは「麗蘭」の文字でいっぱい。
右手は真っ黒。