《りおんくんの場合》
ぼくの名前はりおん。
漢字で書くと「理音」
2年生だから、自分の名前ぐらい漢字で書くとか当然だよな。
けど、自分の名前も漢字で書けないヤツがぼくの隣の席にいる。
「ねぇ、れいらちゃん。赤の色鉛筆貸して」
ぼくの隣の席のれいらちゃん。
ー麗蘭ちゃん。
「もー、りおんくんまたなくしたの? ハイ」
せんせいは、
「2年生になったから、自分の名前はなるべく漢字で書きましょうね」
って言うけど、れいらちゃんのプリントにはいつもひらがなで
「長谷川れいら」って書いてある。
ぼくの名前はりおん。
漢字で書くと「理音」
2年生だから、自分の名前ぐらい漢字で書くとか当然だよな。
けど、自分の名前も漢字で書けないヤツがぼくの隣の席にいる。
「ねぇ、れいらちゃん。赤の色鉛筆貸して」
ぼくの隣の席のれいらちゃん。
ー麗蘭ちゃん。
「もー、りおんくんまたなくしたの? ハイ」
せんせいは、
「2年生になったから、自分の名前はなるべく漢字で書きましょうね」
って言うけど、れいらちゃんのプリントにはいつもひらがなで
「長谷川れいら」って書いてある。