「天宮さん、扉の前でどうしたの?」 「きゃあ!?」 急に後ろから声がしてビックリして振り返ると……。 「僕だよ」 和泉君がニッコリ笑っていた。 「……あ、ごめんね……」 私が先に着いてたんだね。 「いいよ。それより、来てくれてありがとう。お昼、食べようか?」 「あ……うんっ」 お昼休みに約束してたから、一応お弁当も持ってきたけど、やっぱり一緒に食べようって直接言われると嬉しいなあ。