一条君に悪いことしちゃったかな……。
親切で声をかけてくれたのに、さっきテンパっちゃって、キツイ言い方しちゃったかも。
唯一のお友達なのに。
私のバカ。
またもや自己嫌悪に陥りながらも、屋上の階段を上がり、扉を開ける。
「……気持ち良い」
空を見上げると、青く透き通っていてキレイ。
今日は気持ち良いぐらいの暖かさで、
空もこんなに青いなんて。
なんだか眠くなっちゃうな。
さっきまでの暗い気分が吹っ飛んじゃう。
って!!
そうだ。
和泉君と約束してたんだ。
えーっと……まだかな?
キョロキョロ見渡しても、和泉君はまだいない。
おかしいなぁ。さっき教室にはいなかったのに。