気が遠くなる。
ほんともう‥
いつ帰ってくれるの?
たまに思うんだ
どうしてあの人たちが私たちの親なんだろう‥て
家出したくなるときもある。
だけどそんな私を助けてくれる人なんていない。
「ま、仕方ないよな」
「え‥?」
「あいつら‥親だし」
お兄ちゃん
どうしてわかんないの
あの人たちは私の
私の‥‥
「親なんかじゃない!!!!私‥もういやなの‥‥」
「あの人たちが私の親だったら私もう絶えられないよ」
なにを言ってるか自分でも不思議
だって‥‥‥
親はあの人しかいないのに
「いやぁぁぁぁあ!!!!!」
頭が狂う
目眩がする
視界もぼやけて
キチガイみたいに暴れ出す
飢えた狼みたいに
「ちょ、零音っ!!!!」
私は座り込んで自分の髪を掴む。
痛い痛い
頭がガンガンして
喉には鉄の味
叫んでも叫んでも
逃げられない檻の中で‥