「ふ、うと‥‥行かないで」 「‥‥え?」 「行かないで‥‥寂しいよ」 胸が締め付けられる。 そっか‥‥ ずっと1人だったんだもんな‥ もっと早く 帰ってこればよかった。 もう一度 零音に近づいて、手を握る。 「もう‥独りにしねーから」 そう言って、握っていた手に軽くキスを落とす。 いつの間にか俺も 眠ってしまっていた。