「零音ちゃん‥ほんとに大丈夫?」
「うん、ありがとね」
私を心配してくれた春美ちゃんに、力無く笑って見せた。
「じゃあ、またね」
「うん、またね」
あの時
私は倒れたらしい。
そんな私を心配して
春美ちゃんはわざわざ駅まで送ってくれた。
春美ちゃんが見えなくなると
ボーっと改札に向かう
そういや最近‥
寝てないや‥‥私
いろいろあったし‥
フラつく足をなんとか動かして、電車に乗る。
「マジでぇ〜!」
ヤダな‥
この時間帯の電車は
学生の帰りですごく混む
カップルや友達
そんな中
私だけ孤立
吐き気がする‥
「零音?」