私は、同じ陸上部の久米ちゃんに、「どうする?」と尋ねた。
「私は、参加の予定だけど」
久米ちゃんは、エリと違って、優しい笑顔だ。
私は、エリとも連絡を取り合っていたけれど、このクラスで、いちばん仲がいいと言ったら、久米ちゃんだった。
「じゃ、私も出ることにしよ」
今回は、あの飲ませ名人・ナカイくんがいないから、大丈夫だろう。
それとも、大地のことを思い出して、またいっぱい飲んでしまうだろうか。
いや、それはない。と私は思った。
大地のことはもう、私の中では終わっている。
これからは、受験もあるし、きっと彼氏をつくることもなく、このクラスの隅っこで、細々と生きていくんだろうな。
私は、そんなことを考えながら、寂しくクラスを見渡した。
すると、ふとシマと目が合った。
シマの後姿は、がっしりと大きく見えた。
あれ? 彼って、こんな体つきしてたっけ?
髪も少し伸ばして、前より数段、カッコよくなっていた。
シマは、私が大地に気を取られている間に、ずいぶん成長したのだ。
「私は、参加の予定だけど」
久米ちゃんは、エリと違って、優しい笑顔だ。
私は、エリとも連絡を取り合っていたけれど、このクラスで、いちばん仲がいいと言ったら、久米ちゃんだった。
「じゃ、私も出ることにしよ」
今回は、あの飲ませ名人・ナカイくんがいないから、大丈夫だろう。
それとも、大地のことを思い出して、またいっぱい飲んでしまうだろうか。
いや、それはない。と私は思った。
大地のことはもう、私の中では終わっている。
これからは、受験もあるし、きっと彼氏をつくることもなく、このクラスの隅っこで、細々と生きていくんだろうな。
私は、そんなことを考えながら、寂しくクラスを見渡した。
すると、ふとシマと目が合った。
シマの後姿は、がっしりと大きく見えた。
あれ? 彼って、こんな体つきしてたっけ?
髪も少し伸ばして、前より数段、カッコよくなっていた。
シマは、私が大地に気を取られている間に、ずいぶん成長したのだ。