「ごめん。なんだっけ?」
「もう。私がー、ナカイに告られた話。昨日!」
「ええっ?!そうなの??」
「言ってんじゃんーーー!! でもね、私、信じてないの。ナカイって、酔っ払うと、誰にでも告るらしいから」
「えーー…でも。じゃ、どうするの?」
「もうほっとく。どうせ、私、ナカイなんかどーでもいいし」
こんなチャンスは、なかった。
この前にも、エリに、大地と付き合っていることを言いかけたけれど、いまのタイミングなら、「じつは、私ね…」と言っても、全然おかしくない。
でも、やっぱり、私はエリに、そのことが言えないのだった。
いまなら、相談に乗ってもらえると思うのに。
「電話してるのに、連絡が来ないの。どう思う?」って。
でも、どうしても、私の中のどこかが、「言わない方がいい」と私を制するのだった。
なぜ、大地のことを、エリに言うことができないんだろう。
なぜ…?
こんなにも、1人で考えていることが苦しいのに。
「もう。私がー、ナカイに告られた話。昨日!」
「ええっ?!そうなの??」
「言ってんじゃんーーー!! でもね、私、信じてないの。ナカイって、酔っ払うと、誰にでも告るらしいから」
「えーー…でも。じゃ、どうするの?」
「もうほっとく。どうせ、私、ナカイなんかどーでもいいし」
こんなチャンスは、なかった。
この前にも、エリに、大地と付き合っていることを言いかけたけれど、いまのタイミングなら、「じつは、私ね…」と言っても、全然おかしくない。
でも、やっぱり、私はエリに、そのことが言えないのだった。
いまなら、相談に乗ってもらえると思うのに。
「電話してるのに、連絡が来ないの。どう思う?」って。
でも、どうしても、私の中のどこかが、「言わない方がいい」と私を制するのだった。
なぜ、大地のことを、エリに言うことができないんだろう。
なぜ…?
こんなにも、1人で考えていることが苦しいのに。