岩での一件のあと、大地からのメールの数が、極端に減ってきた。
返事が来ないなあ……。何してんだろ。
私は、机に肘をついて、ぼーっと、ざわめく教室の中を眺めていた。
そういえば、最近、休み時間にシマの姿を見ない。
たぶん、私を避けて、どこかへ行ってるんだろう。
彼という人は、ショックを受けたら、それを空元気で隠したりしない。
そういう人なのだ。
「うちのお兄ちゃんが、シマのこと見て、カッコいいやつだなって言ってたよ」
エリが、文化祭のときの写真をケータイで見ながら、私に言った。
「へぇ?どこがだろ」
「さあ。でも、男からみてカッコいい男って、ほんとにカッコいいってことでしょ?」
「そうなの?」
「女同士でもそうじゃない。なんか、いいやつだなーって、雰囲気でわかるんだって」
それはそうかもしれない…。
私は、シマをふってしまったけれど、エリのお兄ちゃんからみれば、「なんてもったいない!」っていう感じかもしれない。
そのとき、ふと、私に衝動が起きた。
エリに、大地と付き合っていることを、いまここで、言いたくなったのだ。
返事が来ないなあ……。何してんだろ。
私は、机に肘をついて、ぼーっと、ざわめく教室の中を眺めていた。
そういえば、最近、休み時間にシマの姿を見ない。
たぶん、私を避けて、どこかへ行ってるんだろう。
彼という人は、ショックを受けたら、それを空元気で隠したりしない。
そういう人なのだ。
「うちのお兄ちゃんが、シマのこと見て、カッコいいやつだなって言ってたよ」
エリが、文化祭のときの写真をケータイで見ながら、私に言った。
「へぇ?どこがだろ」
「さあ。でも、男からみてカッコいい男って、ほんとにカッコいいってことでしょ?」
「そうなの?」
「女同士でもそうじゃない。なんか、いいやつだなーって、雰囲気でわかるんだって」
それはそうかもしれない…。
私は、シマをふってしまったけれど、エリのお兄ちゃんからみれば、「なんてもったいない!」っていう感じかもしれない。
そのとき、ふと、私に衝動が起きた。
エリに、大地と付き合っていることを、いまここで、言いたくなったのだ。