「そらおねえちゃん、いってらっしゃぁい」

「うん。行ってくるね蘭くん。」
「蘭!オレにはないのかよ!」

「…………………りんおにいちゃん、いってらっしゃい」

「なんだその間!」

「ふふふ……………」



「あっ!ほら凛も空ちゃんも早くいかないと!そろそろバスの時間が………」


美桜子ちゃんに声をかけられて、はっと我にかえる。


「そうだった!行くぞ空!!」

「うんっ……!」




なんとかバスには間に合って、学校に着くと、

「ごめん空!オレ今日日直だから先行ってる!」

「え!?」

凛くんは先に走ってしまった。


(…日直なら、もうちょっと早く来ないとダメなんじゃあ……)


…と、その時。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

と、後ろから凄まじい悲鳴が聞こえてきた。

びっくりして振り返ると、後ろにはすごい数の先輩と…それから、成亜ちゃん?


わたしは成亜ちゃんに駆け寄って、尋ねた。


「おはよう成亜ちゃん。今朝のこの騒ぎ…なんなの?」


尋ねると、成亜ちゃんこと実澤成亜(みのりざわ・なりあ)ちゃんは、

「なにいってんの空!生徒会の皆様だよっ!?」