咲斗side




乃愛って五人兄弟だったんだな…


んでお父さんとお兄さんは恐えよ…





めちゃくちゃ睨まれた…



手を出すなって言われてもな…


正直もう出してるし…


乃愛に手を出さないとか無理







とりあえずダチってことにしたけど…



将来的に考えたらやっぱりいつかはな…



乃愛と仲直り出来たし、もう俺は乃愛を離す気なんかねぇから





一瞬でも美歌をまた信じようとした俺が馬鹿だった…


あの女の言葉は嘘だらけなんだ…




そして俺が、乃愛を信じられなかったのも事実だ…



俺は乃愛を疑ったんだ…




乃愛はいつだって俺のこと見てくれてた…


それなのに俺は一瞬だけでも美歌を見てしまった…





乃愛がなんとも思ってなくても藤森は乃愛のこと好きそうなんだよな…




藤森には注意しねぇとな





それと、美歌にハッキリ言わなきゃな…




俺は美歌に会いたくはない…



もう、昔のことなんか忘れたい


俺はあんな奴に遊ばれてたんだ…



最悪…





「咲斗…?大丈夫…?」



「え、あぁ、大丈夫…」



今は乃愛に心配かけている場合じゃねぇだろ!!



「咲斗、もしかしてパパのこと怒ってる?だったらごめんね…」



「ちげぇよ、なんで俺が怒んだよ?」



怒ってはいないけど驚いたな…



「パパとお兄ちゃん達、なんでか男の子に冷たくてね…」



「それはお前のこと心配してんだよ」