興味もなくただ聞いているだけの授業だった事に、少し後悔の念が押し寄せる。 上辺だけで知った気でいた戦争とは、あまりにもかけ離れていた事に、あずみは愕然と心が凍てつく闇に落ちていった。 戦争に行く若者は、皆が進んで家族を守るために戦いに行くと思っていたのだ。 すると、二人の背後で低い声が聞こえた。