いざとなって悩み始めると止まらなかった。

 プレゼントを眺めたまま時間だけが過ぎ去り、いつのまにか閑散とした教室に穂高だけが取り残されていた。

 西陽を取り込んだ教室が赤く染まる。


――よし。


 ようやく穂高は、決意新たに教室を駆け出すと学校を後にした。