幼馴染だと言われてしまえばそれまでなのだ。

 高志の言葉に、穂高はだんだんと心を沈ませていく。

「遅かれ早かれ、素直になって損ないだろ……自分の気持ち伝えないままってのは後悔だけが残るぞ」

 穂高は「後悔」と言う言葉を聞くなり、ギュッと拳を握った。

「……後悔……したくねぇな……でも」

 元気なく呟く穂高に、やれやれと高志は肩を竦めた。

「はは、でもそれで振られても俺のせいじゃないからな」