「どこの親も一緒だよ。でも、高志んとこの親はまだ子供を見てると思うよ。まぁ確かにウザい部分はあるけどな。でも無いもの強請りっていうか……全然、子供に見向きもしないで構わない親もいる訳だし」 「……それって」 言いかけた高志の言葉を遮るように、穂高は歩きながら、ぐんと大きく背伸びをして見せた。 「あ~朝から暗くね? 俺ら」 はぐらかした物言いの穂高に、高志はそれ以上の言葉が繋がらず、フッと笑みを零す。