「つうか、何でいるんだよ、親父仕事は……」

「今日はちょっと体調が悪くてな……ごほっごほっ……いや~参った参った」

 わざとらしく空咳をした高生は、高志を見る事もなく、今度はテレビのニュース番組を見いった。

「嘘くせぇんだよ……ったく。ばあちゃ~ん! 親父がズル休みしてるぞ~!」

 その声に、智子は面倒くさそうに台所から居間を覗いた。