落ち着いた処で彼がスウェードの巾着からプラスティックのケースを取り出す。
リビングテーブルに置かれたケースの中身は──
「! 依頼された宝石?」
え、もしかしてこれをフロントに預けてたの!?
手元に持っておくよりも安全だろうと考えたんだろうけど、思ってもみないコトをやるもんだなぁベリルさんて……感心しつつ、改めて宝石を見つめる。
7つ入っていて、先ほど奪還した宝石を加えて8つが並べられた。
健吾には宝石の価値は解らないけど、証明の明かりを反射して輝くそれらを素直に綺麗だと感じた。
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