「……?」

 次の瞬間──

「うわっ!?」

 けたたましいサイレンが鳴り響いた。

「早くなんとかしろ!」

「なんとかしろって言われても……っ」

 小さな物体に、大の男たちが右往左往して取り囲む。

 踏みつぶそうにもトゲが邪魔をしてどうにも出来ない。

 1人の男が懐(ふところ)からサイレンサー付きの銃を抜いて引鉄(ひきがね)を引いた。

 爆発音と共にサイレンは止み、ホッと肩を落とす。