周りには暗いスーツを着た男たちが老人を守るように取り囲んでいた。

 老人の前にはノートパソコンが置かれていて、監視カメラの映像が映し出されている。

 映っているベリルの姿に、由三郎は下品に口角を上げた。

「確かに綺麗な男じゃな」

 アルジャンはニヤけている老人を一瞥し、居間から見える庭に目を移す。

「奴の仲間は裏口から侵入してきた……あいつは確か、ブラスト・マニアだ」

 爆発物に長けている傭兵の俗称だが、そんな奴を仲間にしていた事にさらに苛立った。