「健吾」

「ん……。ハッ!?」

 ベリルの呼ぶ声に、勢いよく上半身を起き上げる。

 いつの間にかソファで寝てしまっていたらしい……外はすっかり明るくなっていた。

「おはよう」

「あっ、お、おはようございます」

 どうしてか敬語になってしまう。

 若いのに凄く貫禄があるんだもん……

「ベッドで寝た方が良い」

「あ、はい……ベリルさんも寝るんですか?」