「‥‥‥え?」

秀平は結衣から離れた。

「なんで‥?」

「テスト‥あってさ。進学に関わるからすっげー大切なんだ。だから集中したい」

秀平の目はまっすぐに結衣を見ていた。

「そっか‥そうだよね‥分かった‥」

結衣はとっさに家に向かって走り出した。