あたしと間宮くんは図書委員会。 図書委員は、当番制で放課後の本の貸し借りをすることになっている。 きっと、その当番が回ってきたのだろう。 (…良かった) 今週1週間は委員会で時間がつぶすことができる。 家に帰るまでの時間を遅らせることができる。 それは、私にとってはなんとも有難いことだ。 ふぅ、と息を吐きながら時計を見ると、針はちょうど授業が 終わる1分前を指していた。