ふああっ、と先生にバレないように欠伸をしながら空を見上げてみれば。

大きな白い雲がゆっくりと流れていた。



…ああ、本当につまらない。






「山梨さん」




トントンと机を叩かれ、小さな声で名前を呼ばれた。




「なに?」

「今日、委員会らしいよ」




彼─間宮 修斗【マミヤ シュウト】は、あたしの隣の席。

そして、委員会が一緒。




「うん、分かった」




あたしが頷くのを確認すると、間宮くんは前を向いた。