【大輔side】 4月8日、始業式。 掲示板のクラス分けを見ていると、後ろから肩をたたかれた。 「よっ、大輔、ひさしぶりー! また、よろしくなっ!」 振り返ると、茶色に染めた長い前髪を、額にたらした、ニヤけた男。 「勇真(ゆうま)……。 もしかして、同じクラス?」 俺は、眉をしかめ、改めて掲示板を見る。 「なんだよ、そんな嫌そうな顔すんなよー、俺と大輔の仲じゃん! ほら、あそこ! 3年1組、俺は出席番号1番、おまえは8番! なっ?」