………あの夏の虫の鳴き声が

うるさいくらい耳に届く。

今の私には 耳障りで極まりない。


 これが目覚まし時計だったら、

きっと眠い朝も起きれるだろう。





………あの夏の花も

太陽をどうどうとみていた。




そんな中私はというと、

太陽という私の心とは逆の存在に


チリチリ焼かされていくのを感じていた。


『眩しすぎる……』

ぼやけた太陽を見上げた。


【ミーンミンミンミーン……】