「椿ぃ、コイツ黙れっつってんのに黙らないんだけどぉ」

「うざくなぁぃ?どうするぅ?」

「椿が言うなら喋れなくしてやるけどぉ」

「ってか喋れなくしてやりたしぃ♪」

このまま梓は2人に暴行をうけ続けたら命にかかわるかもしれない。

だけど・・・うざい。

あたしは今二つの選択技に迷っていた。

「椿?どうするのぉ??」

「きぃてるぅ?」

「・・・きいてるよ。迷い中」

どうしよう・・・。

でも、梓のことは迷うほど大切じゃないし。

でも命にかかわるとなるとこっちも困る。

すると梓がゆっくり喋り始めた。

「椿・・・メールで話したよね?あたし達・・・ずっと親友だよね?って・・・。」

・・・・そうだった。

確かにあのことは今でも覚えていた。

「椿・・・あたしのこと・・・助けてくれるよね?」

梓は大粒の涙を流し始めた。

「何こいつぅッ!!キモッッ!!」

2人は嫌な顔をして梓の顔を覗き込む。

すると恵莉香はあたしのほうを向いていった。

「で、どうする?」

さんざん迷った結果・・・あたしは・・・。

「いいよ。シメちゃってよ。」

「おk♪でもあんまりやるとコイツショック死しちゃうかもよぉ?」

「死なない程度にしろよぉ★」

「了解♪」

「じゃああたし行くから。」

そう言い残し、足を動かそうとすると―

「椿ッ!!!!!!!!」

梓の声だった。

「・・・どうして・・・どうして??」

梓の質問に、あたしは微笑んで答えた。

「そんなの決まってんじゃん♪」

「え・・・?」

「お前のことなんて何とも思ってなかったんだよ。」

「え・・・・・・」

「じゃ。」

あたしはそのまま歩き始めた。