それから数日後。

石井が俺に話しかけて
くれるようになってきた
って言っても

「田中せんせー
こんにちはー」
「こんにちは」

ぐらいだけど。




そんなある日。

階段を登ってると
「あっ田中せんせー!」
石井だ。
「こんにちは」

いつものように
通り過ぎようとした。
なぜか目が見れないんだよな


「待って」

石井に呼び止められた。




「せんせー。龍也
学校辞めちゃったね」

ん?龍也?
「龍也って誰だよ」
あの日以来 口調が
悪くなってる俺。

「え!?陸部だった
島龍也だよ」
「あぁ。島か。」
「先生知らないの?
うち、島龍也の彼女だよ」




‥‥‥‥




‥‥‥「え?えー!!!」




知らなかった。
島に守りたい彼女がいるって
知ってたけど それが石井
だったなんて。

「ほら、証拠のぷり!」

石井が見せてくれた
プリクラには
俺が見たことない島の
笑顔が石井と写っていた