「え、泉…」



 マスくんが、サインをかき上げて、あたしのところへ来る。



 汗かいて、息が切れてる。



「来てくれたんだ。ありがと」



「親戚さんだよ。たっちゃんの~」



 親戚と言われた。



 すると、観客の人が、