そう答えると、舞華はペチンとデコピンをした。



「それが好き!あんたの好きっていう感情は、昔からずれてたのよね。先輩のことは、きっと本気じゃないと思うよ。だって、泣いたの1日だけでしょ?」



 それは、本当だけど…。



 悲しかったけど、1日だけ。



「じゃ、増田くんが好きだったとします。振られたら?」



 ――ズキッ…



 なぜか、胸が痛む。