「そんなこと言う頃にはだいぶ大人だ」


「えっ…てことは今のかっくんの我が子バージョン…」


……。

……。


「…超腹立つわぁ……そんな我が子、ほんと可愛くない(想像)」


「てめさっきからバカにしてんのか?」


可愛い子が言えば可愛いだろうけど、なんかこんなんに言われると腹立つよねきっと。

…うん。

やっぱり女の子を産もう。

そしてこの人とは正反対の子に育てよう。

てか男の子でもそうしよう。決めたわ。


「お前な…」


「あ、でも血の繋がりは争えないよねぇ…」


「……」


「……」


「……やあねもう。三分の一くらいは冗談よ」


「三分の一かよΣ」


や、だってかっくんにもそりゃ素敵なとこは死ぬほどあるし!

ただ、このノリが悪くて冷たくって無愛想でぶっきらぼうで仏頂面で容赦ないとこは似てほしくないよねっていう、早くも親のわがまま…!?


……いや、てかもうわがままというよりこれ当然だな。

挙げてみると結構あるな。


「…おい。お前本当に俺の女か」


「大丈夫よ。そんなとこも愛してる」


「……」


本当だもの。そこがいいのよ。

人にはそうだけど、あたしにはそうでもないとこが。

すっごく好き。