「あっ!!!」

バス停が見えてきたとき
由美がある人を指さした



「えっ!誰!?」

「ほら!!あの二組の神倉ユウト」

「神倉・・・?」

「ちょっw知らないの?w
あの超超暗いやつwwww」

「そうなんだーwつか背高っw」


あたしたちは笑いながら
バス停に着いた



神倉は
鋭い目で
長い前髪の隙間から
あたしたちの制服をチラッと見て
いきなり睨み
また目線を戻した


由美はすぐに
「ほらw暗w」と
あたしにささやいた

「ちょw聞こえるよw」
ちょっとバカにして言ってやった



ムカつくやつ



暗いし
何か・・・嫌だ



この人とは
あんま関わらないようにしよ



だって



こんな人
あたしに似合わないしw



そう思って
バスに乗った