「おかしいよね~色々。」


実里が私の緑茶をスズっと飲む。



「何が?」


「え?……何って、恋したことがないっていう事実&恋したことがないあんたがモテるという現状?……世界はおかしくなっているんじゃないかー!?」



最後はギャグですね、と思いながらうんうんと頷いていく。



「ありゃ?その頷き加減は、モテるのを認めると…?」


「え……いや、違っ!!」



私は焦って訂正する。



――――………




少しの沈黙。




「……実里なんかしゃべっ」


「小春さぁー……」


実里が私の言葉を遮った。