「え!?
なに、おまえら
城北行くの!!?」

晃己はやっと
話をつかんだようだ。

「んじゃ俺も
城北にしよっと」

「え!?」

みんなア然とした。
晃己はとてもそんなに
出来る子には
見えなかった。

しかし晃己と同じ中学に
通っている2年で唯一
レギュラーの
中島大(なかしまだい)が

「後藤さんは
メチャクチャ頭いいって
学校でも有名ですよ!」
と言った。

晃己は誇らしげな
顔をしている。

「俺も進路
困ってたんだよね。

ちょうど良かったわ~」

なんかこいつの言い方が
ムカツクのは
俺だけであろうか?

「んじゃとにかく
 がんばるぞ~ 
  な、龍!!」

やっぱりムカツク!!
まぁとにかく、
俺らの勉強漬けの日々は
この次の日から
スタートした。