『大変なことになってまいりました。怪我による選手不足で
 外野の守備なし。そしてセカンド、ファーストに一年が入りました。
 最初から守備が代わっていないのはショートとサードくらいだ。』

「行くぜ」


「カーター。あのピッチャーなかなかやるよ」

ライジスの金色の髪が太陽の光を受けて輝く

「あぁ。何て言ったって・・・。いや、それでもすごいよ」

「2アウトか・・・。カーター。一発ぶっ放して来い」

「あぁ。」

打席にカーターが入る。
そしてゆっくりと構える

幅野はゆっくりと振りかぶる


スーッ

カキーン!!

白球がものすごい勢いで飛んでいく

『ピッチャー強襲。大丈夫でしょうか・・・』

幅野がフラつく。

トン。パシッ

スーッ

『あーセーフですね・・・。』

セーフというのを確認すると幅野は静かに倒れていった。