彼の家の呪い自体には、
私の家に役立つ収穫は無く。

だけれど、彼の家の女と、
私の家の女は、確かに同じ血筋の者でした


見せて貰った家系図と、
家に眠っていた、女の家の家系図。

そこから辿ると、
とある一族に辿り着きました。


その一族は人を呪う事を生業としていて、
私たちの持つ呪いも、その家の物だと思いました。


今では途絶えてしまって、
血を引くものも、呪われた私たちだけ。

そんな一族でしたが、古い、蔵が残されていたのです。


もちろん、行ってみましたよ。

呪う方法が残っていたなら、
それを解く方法、もしくはかわす術が残っている筈と。

そう信じて。