十月三十日。

放課後、執行部はいつものように生徒会室にいた。

とは言っても今日は恵と英二も大島先生もいない。
だいたいのことは決まって余裕が出てきていたので、恵と英二は各クラスの準備を手伝い、美佳と美緒奈と智之でレクの話し合いをしていた。

レクは「これであなたも柿本人麻呂?」「知恵くらべ」という二つをする。

前者はグループに分かれていくつかのテーマについて川柳をつくる。
後者は難しい漢字を読む国語のテストのようなものだ。

どちらも単純なゲームであるが、優秀者には賞品も用意したいと思っている。