「大丈夫?」 声をかけられた私は自分の世界から覚醒して、そっとその人の足元を見た。 グレーとブルーのチェックのズボン。 私の学校の男子制服だ。 大丈夫だと安心しながら「はい。」と答えた。 だってね?ヤーさんとかだったら、とチキンな私はビビったんだよ。因縁つけられて多額な金額を要求されるんじゃないか、何やかんやで海に沈められるんじゃないか、 …いや、ないな。