『決まりだね!
うちに帰ろうか』


みゆさんはわたしの重い荷物を
持ってくれた。

『下の名前なんだっけ』

『京花です』

『京花ちゃんか。
京ちゃんって呼ぶよ、いい?』

『はい』

『ルームメイトになるわけだから
敬語いいよ』

『そう?ですか?』

『あ、また』

『ほんとだ…
京極さんが大人にみえるから
ついつい…』

『堅苦しいのは苦手なんだ。
まあ、よろしくね?』