『午後からバイトだ』

トキヤが着替え始める。
目のやり場に困って
わたしは毛布にくるまっていた。

『なに恥ずかしがってんの?』

トキヤがわたしの顔を
覗きこむ。

『…わかんない』

『ま、いいや』

ちゅっ、と頬にキス。

『行ってくる』

トキヤを見送ってから
わたしはパソコンを開けた。

共用のパソコン。

トキヤのユーザーは
使うな、と言われたので
みゆくんのユーザー。




わたしもバイト始めないと。



ネットでバイト探していると、

駅から近い喫茶店に募集があって
電話してみたら今から来るよう言われた。