みゆくんはバイトがある、
と言ってすぐに出て行った。

みゆくんに抱きしめられたことを
思い出してボーッとしていた。

リビングのドアが開く…

トキヤ!

『トキヤおはよう』

トキヤはわたしの腕を力いっぱいに
掴んだ。

『い、痛いよっ』

『…』

トキヤは何も言わない。

わたしはトキヤのベッドにいて
トキヤに押し倒されていた。

トキヤの瞳が怖い。

『そんなにいいか、
みゆは』

みゆくん……

あっ、さっきの
見てたのかな……


『……』

トキヤがこわくて何も言えなかった。

『何された?』

『………ハグ』

恐る恐る答えた。

目の前に怒ったトキヤの顔。

『みゆの方がいいか?
アイツの方が優しいし
それに、こういうのだって
アイツの方が上手いんだぞ』

トキヤはわたしに激しいキスをした。

キスしながら、わたしの服を
脱がせていく。