急いで着替えて
急いで顔洗って
急いで髪結んで…


イスに座った。


『どーぞ』

『ありがとう…』

『どうした?
あ、俺もバイトの時間だ。
みゆも俺も夕方には帰ってくるから』

『わかりましたっ』



トキヤさんのオムライスは
おいしい。
卵がふんわり。
オリジナルの味付け。


『おいしい?』

『うん、すごくおいしいです』

『タメ語で話せって。
あ、トキヤって呼べよ。
さんつけんな』

『…トキヤ……』

トキヤさんはにやっと笑った。

『そーだ』


わたしが食べ終わると
トキヤさんは突然、
わたしにキスをした……




『トキヤさんっ?!』

すぐに唇を離してしまった。

『トキヤだ。
………罰だ』

トキヤさんは
わたしの首もとを無理やりつかんで
強引にキスをした。



『………っ
どうして?』